第六回 西千葉短歌会詠草
世話人＝三浦 佑之 （ＭＩＵＲＡ Ｓｕｋｅｙｕｋｉ）
２００１年５月１５日、久しぶりに短歌会を開きました。いつもより参加者が
少なかったのですが、楽しくやりました。ご鑑賞ください。
なお、席次は参加者の投票によって決めています、念のため。
僕たちは授業中でもキスをした 暗い倉庫でジョーズは笑う
僕は見た銀のみなもに皆を見た背中の方から空飛べぬ夢 二席
”I Love You” 銃把に刻む 女とは 母さんだけさ 僕は自愛ジョー
髪の毛を むしりとっては 便所に流す 後悔したか Ａ型女を 二席
君好きなＣＤを聞く夜二時の攻撃メール笑って帰る。
流星や宇宙にたのしきことありていま常闇をしんと貫く
人の世は空しきものよ大空に叫びてひとつ屁をひるがごと
春の日のあなたの声がいまここにいる違和感を解かして消して
あっちでもこっちでもまたどんづまりわからないからまっすぐすすむ
人波に見慣れた背中二人連れ 彼は友達彼女も友達
神を嘲い悲劇を暴き美を怖れ白昼のまち軽くいらだつ
手をとりて海への近道苔のむす石段一歩一歩と降りて 一席
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第七回 詠草 